1970年8月24日 宮城県仙台市出身。

プロバスケットボールプレイヤー。

身長202cm 体重100kg 足33cm。

日本のバスケットボール史上最強のベストフォワードの一人。

ファンもチームメイトも尊敬と親しみを込めて

「ダイナソーサム」と呼ぶ。

 

サムの半生は、その巨体そのままに偉大だ。

小学5年生の時初めて手にしたバスケットボール。

野球少年は、たちまちその魅力の虜になり、見る見る才能を開花する。

中学から高校、そして慶應義塾大学へ。

プレイヤーとしての成長を象徴するかのように、身長もグングンと伸びた。

 

大学でのめざましい活躍で注目を集め、

当時からナショナルチームのメンバーとして、その力量を発揮した。

慶應から名門日本鋼管へ進み、20代で国内プロリーグ優勝、数々の個人タイトル獲得と、栄光を欲しいままにする。

中でも、日本代表として日本を31年ぶりの世界選手権に導いた快挙は、日本バスケットボール史に燦然と輝く。

だが、それで満足する男ではなかった。

30代、サムは新たな可能性にチャレンジする。

幼いころから夢見た、バスケットボールの聖地NBAでのプレイ。

そのために、スター選手として手にした地位も名誉も安定した生活も、日本でのすべてを投げ捨ててアメリカに渡った。

 

サムをNBAへ誘ったものは、幼いころの夢だけではない。

1994年、サムは来日したマジック・ジョンソン・オールスターズと、日本代表メンバーとして親善試合を戦った。

NBA殿堂入りの名プレイヤーとである。

さらに、1996年にはナイキのフープツアーで来日した「バスケットボールの神様」マイケル・ジョーダンと同じコートに立った。

しかもサムは、ジョーダンと同じチーム、チームメイトに選ばれたのだ。

 

NBAの偉大なるプレイヤーたちとの試合経験が、サムの心を掻き立てた。

選手一人一人の個性とかっこよさ、華やかな舞台、エネルギーあふれる試合、熱狂的な観客。

同じバスケットボールプレイヤーとして、NBAでプレイしたい。

サムは、迸(ほとばし)る熱い思いを貫いた。

 

日本ではスタープレイヤーでも、アメリカでは無名。

様々な苦難がサムを待ち受けていた。

慣れぬ土地で、しかも持病と闘いながら、サムは本場のトライアウトにチャレンジする。

 

果敢なチャレンジを繰り返したが、惜しくも門は開かなかった。

2006年9月、サムは失意の内にアメリカを去る。

「もう引退しかないのか...」サムは悩んだ。

だが、アメリカでの貴重な経験の数々は、次のステップのための避けては通れない修行だったのだ。

実は、渡米前からサムは2つの爆弾を抱えていた。

医師も匙を投げたほど重い膝の故障、そして脳腫瘍。

この5年間、サムは味覚も嗅覚も失っていた。

 

医師も限界だと判断したサムの身体を、

「大丈夫だ」と励ます人がいた。

サムはその言葉に力をもらい、2007年1月、脳腫瘍の手術を受ける。

 

手術後、奇跡が起こった。

サムの身体に味覚も嗅覚も蘇り、膝の故障すら克服したのだ。

もっとプレイしたい!

不屈の精神力と体力で、サムは大きな苦難を乗り越えた。

「Never Give Up!」、サムは常に可能性を信じる。

それは、まさにサムだからこそ起こせた奇跡だった。

回復後、再度アメリカに渡り、NBAにチャレンジしたサムは、

捲土重来を心に刻んで、ひと度日本に戻る。

帰国後は、国内2部リーグでプレイ。

さらにコーチとして、後進の育成にも尽力する。

イジメ撲滅や震災復興などの社会貢献活動にも積極的に取り組む。

東日本大震災の翌月には、カナダで震災復興チャリティマッチも実現した。

 

だがそれは、プレイヤーとして一線を退いたためではない。

次なるチャレンジに向かって、力を蓄えるためだ。

サムの次なるチャレンジは、すでに始まっている。

NBAのトライアウト再チャレンジ!

2012年、その夢に向かって動く。

 

NBA選手になることが、サムにとってのゴールではない。

ゴールは、さらにその彼方にある。

バスケットボールアカデミーを設立する。

NBA所属チームのオーナーになる。

新しいシニアNBAリーグを設立する。

そして、バスケットボールを通じて、

この世からイジメをなくし、世界平和を実現する。

それが、サムの目指す未来だ。

 

「Play hard,have fun!(一生懸命を楽しむ)」を座右の銘とするサム。

常に可能性を求め続け、それを実現してきた。

きっと今度も見せてくれるに違いない。

「42歳の今だからできることがあるんです」

ちょっと照れながら語るサムの瞳は、10代の少年のように輝いている。

今、新たな伝説が生まれる現場に、私たちは立ち合おうとしている。

NBAに挑戦する

阿部 理(ダイナソー SAMU)

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